開催致しました。
「光風会のつどい」は、2011年からの3ヵ年の活動目標「伝統と継承」の実現のため、
「一部の世代だけでは無い新しい会員相互の交流が出来るように」
「総会には様々な事情で参加できない会員の皆様のもう一つの交流の会となることを願って」
の光風会80周年記念事業(2012年)として企画です。
第1回昨年同様、202教室において、講演とブッフェスタイルの会食を、会費フリーで
開催致しました。
本年の第2回では、嘉悦大学大学院開設初年度入学生 村田光男さんにご講演をいただき
ました。
村田光男さんは、中央大学法学部をご卒業後、東京多摩地区で子どもや高齢者など弱者の
権利に関する弁護活動をはじめ、行政や社会福祉の相談、各種委員会委員や代表をつとめ
られ、現在も日本福祉大学通信教育部福祉経営学部医療・福祉マネジメント学科に在籍、
更に研鑽を積んでおいでです。
大変お忙しい弁護士さんがなぜ嘉悦大学に入られたのか、大変興味深いことでした。
ご講演で村田さんは、当時「嘉悦大学学長加藤寛先生と大学院ビジネス創造研究科長就任
予定の黒P直宏先生の対談を偶然読売新聞で拝読し、経営ということに大変興味を覚え、
絶対進学すると決意。入学に至った。」というエピソードや、1年で2年分の本や資料を読
んだことなど、お忙し中での勉学への取り組みなど、興味深いお話が満載でした。30分と
いう大変短い時間ではとても語れない内容の濃いご講演をいただきました。
村田さんの講演に先立ち、創立者嘉悦孝先生のお声を皆で拝聴いたしました。
このことは、本年7月一人の会員が大切に保存していてくださった新聞記事が発端でした。
その記事は、「大正時代の女性教育者の肉声のレコードが見つかった、という記事が出てい
た。現在も存続している「嘉悦学園」(東京)の創始者・・・傑出した女性の演説が録音さ
れたSP盤のレコードが・・・」と、ある作家が新聞に書いていた記事を拝見し、孝先生の
お声を拝聴できるのなら、ぜひ「光風会のつどい」でと、嘉悦康太先生にご相談、学園に
保存されていた復刻カセットテープを、出席者一同で拝聴させていただくことが実現しま
した。その記事は1989年(平成元年)頃の産経新聞に掲載されていたもので、よくぞ大切
に保存していてくださったと感謝する次第です。
大正7年嘉悦孝先生57才の演説は「おさんどん」「貴重な人命を預かっている台所の仕事
は重大な任務であり、女性に与えられた転職に心をつくすべき」と、話されておいでです。
先生のお声は大変高く、お言葉使いも大変丁寧で、後ろにご着席の皆様方には、聞き取り
にくかったことが大変残念でしたが「伝統と継承」にふさわしいサプライズの実現でした。
(文責 増保)